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「ロシアのウクライナ侵攻・『ポスト冷戦』は終わったのか?:ラテンアメリカ・中東・旧ソ連の経験から」

Oct 7, 2022 04:00 PM in Osaka, Sapporo, Tokyo

ロシアのウクライナ侵攻はソ連解体後30年間にわたる「ポスト冷戦」期を終わらせたといってよい。「ポスト冷戦」期の「平和」は、現存する(行政的)境界をそのまま国境にするというウティ・ポシデティスの原則にもとづき、ソ連構成共和国をそのまま主権国家とみなすことから始まった。だが、これは同時に、自治州、自治共和国などの下部単位の離反や独立闘争に蓋をし、これを見ぬふりをすることで機能してきた。だが2008年のコソボ独立、2009年のロシア・グルジア戦争によるアブハジア、南オセチアの「独立」など非承認国家群の存在が秩序を
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Speakers

村上勇介
ラテンアメリカにおけるウティ・ポシデティスの成立と適用 @京都大学東南アジア地域研究研究所教授、 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授(併任)
専門は政治学、ラテンアメリカ地域研究。主要業績として、『フジモリ時代のペルー─救世主を求める人々、制度化しない政治』(単著、平凡社、2004年)、『現代アンデス諸国の政治変動─ガバナビリティの模索』(共編著、明石書店、2009年)、『ネオリベラリズムの実践現場―中東欧・ロシアとラテンアメリカ』(共編著、京都大学学術出版会、2013年)、『21世紀ラテンアメリカの挑戦─ネオリベラリズムによる亀裂を超えて』(編著、京都大学学術出版会、2015年)、『融解と再創造の世界秩序』(共編著、青弓社、2016年)、『秩序の砂塵化を超えて―環太平洋パラダイムの可能性』(共編著、京都大学学術出版会、2017年)、『「ポピュリズム」の政治学─深まる政治社会の亀裂と権威主義化』(編著、国際書院、2018年)など多数。
黒木英充
コメンテーター @東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授(併任)
専門は中東地域研究、東アラブ近現代史。主要業績として、Human Mobility and Multiethnic Coexistence in Middle Eastern Urban Societies 1 & 2 (Tokyo: ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies, 2015 & 2018), 『シリア・レバノンを知るための64章』(明石書店、2013年)、『「対テロ戦争」の時代の平和構築』(東信堂、2008年)【以上編著】、Survival Strategies of Minorities in the Middle East (Tokyo: ILCAA, Tokyo University of Foreign Studies, 2021)、『人々がつなぐ世界史 MINERVA世界史叢書4』(ミネルヴァ書房、2019年)、Armenians of Syria (Beirut: Haigazian University Press, 2018), Religious Interaction in Europe and the Mediterranean World (London: Routledge, 2017)、『第4次 現代歴史学の成果と課題2 世界史像の再構成』(績文堂出版、2017年)、『現代中東を読み解く―アラブ革命後の政治秩序とイスラーム』(明石書店、2016年)【以上共著】など。
岩下明裕
進行役 @北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授
専門はボーダースタディーズ(境界研究)、国境学。近著に『中央公論』2022年8月号所収の「国際秩序を作り替えようとするロシア:『ポスト冷戦』の終焉と日本の危機」。このなかで「ポスト冷戦」の30年を新たな冷戦までの「間氷期」ととらえ、この30年を考えるなかでウティ・ポシデティス原則の旧ソ連への適用とその破綻を考えるべきだと思い、本セミナーを思いたった。